取手アートプロジェクト(通称TAP)は、東京藝術大学と取手市行政機関(市役所、教育委員会?取手市文化事業団)および市民(アート取手?とりで美術ピラミッド)が、三位一体となって実行委員会を組織し、平成11年より毎年行なっている文化事業です。本学からは美術学部先端芸術表現科、音楽学部からは音楽環境創造科が中心となり、それぞれ授業の一環として企画?運営に取り組んでいます。
芸術は作り手(作家)のみによってなされるのではなく、創造活動を育み支えるための社会的な仕組み作りが必要不可欠です。多くの優れた芸術家を輩出してきた本学にとっても、地域社会における芸術の活性化、文化的な社会基盤の整備や振興に取り組むことは国立の藝術大学にとっての使命です。
そこで、取手アートプロジェクトでは、若いアーティストたちの創作発表活動を支援し、広く市民に藝術を身近に触れる機会を提供することで、市民の支持や協力を広げることにより、地域文化の活性化をはかろうとしています。本学(教員?学生)、取手市(教育委員会文化芸術課)および市民ボランティアからなる運営スタッフが、合同で実施本部を組織し、それぞれ異なった立場から意見を戦わせながら毎年の企画を練り、三者の緊密な連携のもとに運営を継続的に担って実績を重ねてきたという点で、他に類例を見ないユニークな取組みと言えましょう。そこでは、作家や学生のみならず、受け手(観客)やつなぎ手(アートコーディネーターやマネージャー)を育てることもプロジェクトの大きな目標となっています。
こうした取組みが評価されて、平成16年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(テーマ:「地域活性化への貢献」に全国大学等から246件の申請のあった内、36件が選定された。)に本学から申請した「取手アートプロジェクトと地域文化の活性化」が、選ばれました。
これにより、「TAP実施本部運営」「TAPサテライトギャラリー」「TAPアーカイヴス」および「アートプロジェクトに関する調査?研究」に対して、文部科学省から重点的な支援を3年間(平成16、17、18年度)受けることが出来ました。 この成果を踏まえたその後の取手アートプロジェクトの取組みについては、下記ホームページをご参照ください。
>>?TAP公式ホームページへ