作曲科?作曲専攻

学部では、「作曲専攻」と「エクリチュール（和声?フーガなど音楽書法）専攻」の二つの専攻が設けられています。

作曲専攻の「作曲実技?I?」では、二重奏曲、室内楽曲、声楽曲、管弦楽曲、学内演奏作品、卒業作品の提出が課されています。学内演奏作品は、

奏楽堂で発表する機会が与えられます。譜面審査による選考を経て、室内楽曲の6作品は「藝大生による木曜コンサート旧東京音楽学校奏楽堂）」

にて演奏されます。また、管弦楽曲の4作品は「モーニング?コンサート（奏楽堂）」にて、卒業作品のうち選出された1作品（オーケストラ作品）は、「新卒業生紹介演奏会（奏楽堂）」において、藝大フィルハーモニア管弦楽団により初演されます。同じく必修科目の「作曲実技?II?」?では、

西洋音楽の伝統的技法である和声およびフーガを修得します。

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エクリチュール専攻の「作曲実技?I?」?では、様式和声による二重奏曲、対位法的様式による三～四重奏曲、指定されたテクストによるピアノ伴奏歌曲、対位法的合唱曲、学内演奏作品、卒業作品（与えられた主題によるフーガを含むピアノ五重奏曲）の提出が、同専攻で学んだ様式?技法の指定により課されています。学内演奏作品は、奏楽堂での発表の機会が与えられ、「作曲実技?II?」は作曲専攻に準じます。作曲専攻?エクリチュール専攻の両専攻において、厳格対位法とフーガ、楽曲分析、管弦楽法（実習）、作曲?音楽制作ソフトウェア概論、副科ピアノ Ⅰ、ソルフェージュA が必修科目となっているほか、共通科目として外国語科目や一般教養科目なども履修します。さらに、選択必修科目として、和声研究、フーガ研究、楽曲研究、管弦楽法（分析）、現代音楽技法、音楽と言語、コンピュータの援用を学びます。

大学院作曲専攻課程には、「作曲研究分野」と「エクリチュール研究分野」の二つの専攻が設けられています。修士課程では、両研究分野とも作曲技法などのさらなる研究を行い、演奏審査作品、修了作品、修士論文の提出が課されています。さらに、2021年度より必修化された、コンピュータを援用した作品の制作も学ぶことが出来ます。修士課程から博士後期課程への一貫した教育のもとに、研究をより深めることが推奨されます。修士課程において特に優れたオーケストラ作品は、隔年で開催される「藝大21 創造の杜 藝大現代音楽の夕べ」にて、藝大フィルハーモニア管弦楽団により初演される機会が与えられます。

国際交流および留学生の受け入れにあたっては、日本の伝統音楽と近現代の西洋音楽との接点としての作曲科の位置づけを踏まえ、今後の方向性を求めていきます。作曲科の卒業生および修了生は、日本の音楽界の重要な人材として、国内外のさまざまな分野で活躍しています。